フライング・レジェンド・エアショー

　　

７月１０日（土曜）フライング・レジェンド・エアショー１日目

7月10日(土曜)、7月11日(日曜)にImperial War Museum DUXFORDで開催されたFLYING

LEGEND AIR SHOWに行きました。週末の土曜日と日曜日はImperial War Museum

DUXFORDで開催されるFLYING LEGENDAIR SHOW本番で、第一次大戦の複葉機から、第二

次大戦で活躍した往年の名機が飛ぶエアショーです。同じ宿が取れず、朝7時15分に

ホテルの前で待ち合わせ、会場のImperial War Museum DUXFORDに向かいました。今

回はＹ様が事前に招待客席を確保されていましたが、座席指定では無いので良い席に

座りたければ早めに出る必要が有ります。早起きしたお陰で最前列の席を確保出来ま

した。目の前は誘導路その向こう側は駐機場で、今日のショーの為に前日までハンガ

ー内で整備されていた飛行機がずらりと並んでいます。目の前に第二次大戦で活躍し

た複葉のソードフイッシュ雷撃機が２機駐機し、左側にはグラマンＦ４Ｆ，Ｆ６Ｆ，

Ｆ７Ｆ，Ｆ８Ｆの猫シリーズ、Ｆ４Ｕコルセア、ＴＢＦアベンジャー、Ａ−１スカイ

レイダー等の米海軍機、一番端にはＢ−１７が駐機しています。右側はイギリス機で

スピットファイアMk5からMk22に至る各型約１０機、ハリケーンとライサンダー各２

機が駐機しています。更にその右にはＰ−５１Ｄマスタングが１０機以上ずらりと並

んでいます。カーチスＰ−４０戦闘機、ベルＰ−６３戦闘機、Ｂ−２５双発爆撃機の

姿も見えます。まさに壮観、まるで第二次大戦中の飛行隊の列線の様です。これら第

二次大戦機の他、第一次大戦機で活躍した複葉機も見えます。殆どの機体はDUXFORD

を定置場にしている保存団体OLD FLYING MACHINE COMPANY、FIGHTER COLLICTION、

Historic Aircraft Collection等の保有機ですが、外来機も数多く参加しておりソー

ドフイッシュはROYAL NAVY HISTRIC FLIGHTから参加、複葉機の何機かは先日行った

SHUTTLEWORTH COLLECTIONからの参加です。Ｙ様の話では、これでも例年より参加機

が少ないそうで、当初Ｂ−１７は２機参加予定していましたが、B-17 PRESERVATION

が保有するＢ−１７(Sally Ｂ)はエンジン不調で飛べず、フランス籍の(PINK LADY)

一機だけ、Battle of Britain Memorial Flightのランカスターもエンジン不調で参

加出来ないとの事でした。それでもこれほど多くの飛行可能な第二次大戦機を見るの

は始めてだったので壮観です。早朝は霧が出て肌寒く、こんな天気でエアショーが

出来るのか心配でしたが、段々霧が晴れ太陽が顔を出すと、暑くなって来ました。

　イギリスは日本より湿気が少ないとは言え、陽射しと照り返しで焼け付く様に暑く

なります。帽子と長袖は必携で、やはり持って来て正解でした。

エアショーは午後２時からなので、その前は駐機している機体を写真に撮ったり出店

を回ったたりしていました。食べ物屋、写真屋等の他、航空グッズを売る店が出てい

るのは日本の航空ショーと同じです。デモフライトばかりで無く、日本の航空ショー

と同様、FLYING LEGEND AIR SHOWでも書籍、模型、航空グッズを扱う店が数多く出店

していました。雰囲気を例えるなら、航空ショーとワンダーフェスティバルをミック

スした様です。実機も観れグッズも買えるので、まるで飛行機マニアの夢の国です。

　AIR Enthusiast、Fly Past等のKey Publishing、WINGS OF FAMEのAerospace

Publishing Ltd、数多くの軍事関連書籍を出しているOSPREY等、日本でもお馴染みの

出版社も出ていました。新刊書の価格は洋雑誌の広告と同じで日本の約半額、WINGS

OF FAMEは出版社の直売だったので£12,00でした。古本屋も何軒か出ており、ロンド

ン市内の古本屋より遥かに濃い品揃でした。昔のProfileも山積みされており価格は

一冊£1,50から£2,00で決して安く有りませんが、日本では殆ど入手不能なタイトル

が有ったので３冊ほど買いました。模型店も出ていてエアフイックス製品は日本より

安く買えましたが、日本でも入手可能な製品ばかりなのでプラモデルは何も買いませ

んでした。絶版プラモデルを扱う店も有りましたが、イギリスでも絶版品は高価で、

Airfixのアイランダーは£15,00キャンベラは£20,00、旧フロッグのＤ．Ｈ．１１０

(シービクセンの原型)には何と£90,00の値が付いていました。

　午後二時、レシプロエンジンの咆哮が響き渡ります。いよいよエアショーが始まり

ます。最前列なので目の前の誘導路を飛行機がタキシングして行きます。グラマン

Ｆ４Ｆ，Ｆ６Ｆ，Ｆ７Ｆ，Ｆ８Ｆグラマン戦闘機のドラ猫兄弟達が次々に飛び立ちま

す。SHUTTLEWORTH COLLECTIONより観客席からの距離が有りますが、グラマン戦闘機

が豪快な曲技飛行を披露します。上空でデモフライトを繰り広げている間、次の参加

機Ｆ４Ｕコルセア戦闘機、Ａ−１スカイレイダー艦上攻撃機が目前の誘導路を通り過

ぎます。まさに息つく暇も有りません。Ｆ４ＵコルセアとＡ−１スカイレイダーの次

は２機のソードフイッシュ複葉雷撃機がゆったりと飛びます。

　アメリカ海軍機の次はアメリカ陸軍航空隊機で、最初はＰ−４０戦闘機とＰ−６３

戦闘機の２機の編隊飛行です。両機のデモ飛行の間に、Ｂ−１７が巨体を静々と動き

出しました。Ｂ−２５とＢ−１７、爆撃機２機のデモフライトです。大型機なので曲

技飛行はしませんが重厚な飛行です。次はＰ−５１マスタングが１０機も上空を縦横

に飛び回ります。これでエアショーは前半は終わりました。次はインターミッション

と言った所でしょう９機のデ・バビランド・タイガーモス複葉練習機が優雅な編隊飛

行を披露します。

　ショーの後半はホーカー・シーフューリーとＦ８Ｆベアキャットの２機、最後の実

用レシプロ戦闘機によるデモフライトから始まりました。次はイギリス機の番でライ

サンダー、ブレニム、グラジエーター、ハリケーン等が次々に飛び立ちます。１０機

以上のスピットファイアが次々に離陸しますが、DUXFORDでは映画「空軍大戦略」が

撮影されたので、まるで映画の１シーンを観るかの様です。

　ショーの最後はFLYING LEGEND AIR SHOWの参加機が次々に飛び立ちます。３０機以

上の第二次大戦機が整然と編隊を組み、大空のパレードを繰り広げます。これ程の数

多くの第二次大戦機が一同に会する規模のエアショーは、日本ではとても不可能だと

痛感しました。戦勝国だから古い飛行機が残っているだけでは無く、飛行機を愛する

大勢の人達に支えられていると感じました。

７月１１日（日曜）フライング・レジェンド・エアショー２日目

　今日はFLYING LEGEND AIR SHOW二日目、飛行機漬けの日々も、いよいよ今日で最後

です。日曜日はダックスフォードに泊まらずにエアショー終了後、車でロンドン行き

空港近くで一泊します。エアショーのプログラムは昨日と同じです。フランスから来

たＢ−１７や外来機のライサンダー等は離陸したまま戻って来ませんでした。ショー

は５時に終わりダックスフォード所属の機体は次々と降りて来ましたが、フランスか

ら来たＢ−１７や外来機のライサンダー等は離陸したまま戻って来ませんでした。。

午後６時にダックスフォードを離れました。高速道路が少々渋滞しましたが、約二時

間弱でロンドンに付き、ヒースロー空港近くのＢ＆Ｂにチェックインしました。

　

７月１２日（月曜）帰国

　楽しかった旅も今日で終わり、これから帰国です。朝９時にＹ様と一緒にチェック

アウトしレンタカーを返した後、空港へ行きましたがＪＡＬのカウンターは未だ閉ま

っていました。Ｙ様は別の便で帰るので、ここで別れる事にし再会を約束しました。

出発まで時間が有ったので、ロンドン市内に行く事にしました。空港のLEFT BAGGAGE

に荷物を預け、ヒースロー空港Terminal3駅で往復切符を£4.50で買い、地下鉄に乗

りピカデリーサーカスに向かいました。ピカデリーサーカスからリージェント・スト

リートを通りトラファルガー広場の近くで土産物を買い、再び空港へ戻りました。

19時45分発のJAL402便に乗り帰りはエコノミークラスでした。改めて狭い事が分かり

ました。

　

７月１３日（火曜）旅の終わり

　雨の成田空港に午後到着し、夢の旅は終わりました。今度は何時になるか分りませ

んが夢の国イギリスに再び旅立ちます。