「赤とんぼワークス」の2003年のワンフェス向け新作キットは、1/72スケールのブリストルＴ−１８８
超音速実験機です。「世界の駄っ作機２」でもお馴染みです。
　ブリストルT-188とは1960年代にイギリス空軍の要求でイギリスのブリストル社が開発した超音速実験機
です。最高速度マッハ２以上を目指し、機体は高熱に耐える様にステンレス鋼で製作されましたが、エンジン
の推力不足と予想以上に燃料消費が大きくなった為、最高速度はマッハ1.88を記録しただけで終わりました。

　主脚カバー、脚柱等も製作しました。主脚カバーはプラ板をヒートプレス、脚柱は流用可能なパーツが
無かったのでエバーグリーンのプラ棒で自作、前車輪と主車輪はＦ−４ファントムから流用しました。
　2003年1月1日に未だ仕上げ中だった部品が出来上がり、４ヶ月近く掛けて全ての部品が揃いました。
ようやく１月３日の夜に最後に残った部品のキャスト注型に取り掛かりました。

　キットは"Cosford Aerospace Museum"に展示されている２号機（シリアルNo. XF926）をモデル化しています。
１号機（シリアルNo. XF923）のエンジンナセル側面には消火器のフェアリングが有るので、もし同機を製作する場合は
プラ板等でフェアリングを自作する事になります。

●ブリストル　Ｔ−１８８　超音速実験機　データ●
全幅：10.69m，全長：23.67 m，全高：3.65m，

●塗装とマーキング●
　ブリストルT-188は全面無塗装銀ですが、ステンレス鋼で製作されたので機体外板の金属光沢はジュラルミン製の機体と
異なります。　身近な例に例えればステンレス製流し台の様な金属光沢です。
作例にはGCIクレオスのメタルカラー（ステンレス）を使用しました。

●参考資料●
【WINGS OF FAME Volume 18】
An Industry of Prototypes:
pencil of flame Bristol's Type 188 記事、写真　１０頁

【航空ジャーナル 1984年６月号】
　超音速への挑戦者11.
熱の壁は遠かった ブリストル188　記事、写真　８頁

【タイトル】British Experiemental Jet Aircraft
【発　　行】ARGUS BOOKS
【発行年月】1990年
【ページ数】271頁
【版　　型】A4　縦長 ハードカバー
【定　　価】£32.50
【ＩＳＢＮ】1-85486-010-0
　BRISTOL TYPE 188 記事、写真、三面図　６頁

【タイトル】世界の駄っ作機２
【発　　行】大日本絵画
【発行年月】2000年
【ページ数】223頁
【定　　価】\2,400
【ＩＳＢＮ】4-499-22726 C0076
　錆びないけど役に立たない　ブリストル・タイプ188記事、図版　４頁